両建てのデメリットを解説しよう


読者の方からのコメントに両建てについてのことが書いてありました。

両建てはよく使われています。

FX会社によっては特に指定しない限り、

新規の注文が両建て状態になっているところもあるでしょう。

しかし、私は安易に両建てするのは反対です。

まずは両建てにどんなデメリットがあるのか解説します。

為替日記で現在86 位。応援お願いします。

にほんブログ村

口座開設時の契約にこんなことが書いてあります。

日本のFX会社に口座開設するときに契約締結前交付書面というものを建前上お読みいただいたはずです。

その中に必ず以下の項目が含まれています。

※ 同一の通貨ペアの売建玉(売ポジション)と買建玉(買ポジション)を同時に持つ場合(「両建て」といいます。)は、取引金額の多いポジションにのみ取引必要証拠金が必要となります。ただし、指値・逆指値の未約定注文につきましてはそれぞれの注文につきまして取引必要証拠金が必要となります。
※「両建て」は、お客様にとって、買値と売値の差、手数料及び証拠金を二重に負担すること、支払いのスワップポイントと受取りのスワップポイントの差を負担することなどのデメリットがあり、経済合理性を欠くおそれがありますのでご留意ください。

これはSBI FXトレードのものですが、

他社のほとんど同じ文章が書いてあります。

これはこう書けと指導されているからです。

これが両建てのデメリットです。

一つ一つ内容を見ていきましょう。

両建てに必要となる証拠金額は多い

まず両建てしているときの必要となる証拠金額ですが、

ポジションが多いほうになります。

レバレッジ規制以前は、ルールが特になかったので、

完全両建てだと証拠金が要らないというFX会社もありました。

実際にインターバンクとの取引においては、

通貨ごとにロング・ショートを計算し、飛び出ている部分にだけ証拠金が必要となる方式です。

しかし、外国為替証拠金取引においてはポジションの多いほうが必要という決まりになっています。

例えば、ドル円の買いポジションが3ロット、売りが5ロットであるのなら、

5ロット分の証拠金額が必要になります。

スプレッドの二重負担

次に「売値、買値の差」とは何でしょうか?

売値、買値の差とはスプレッドのことですよね。

SBI FXトレードなら0.1銭、IG証券なら0.6銭。(ただしそれぞれ条件あり)

FX取引でポジションを持つと、必ずリアルタイムで損益が計算されます。

買いポジションの損益計算には売値を使います

なぜなら買いポジションは売ることによって清算されるからです。

売りポジションは買値を使うことになります。

ポジションの両建てをしていると、

買いポジションは売値で評価され、売りポジションは買値で評価されます。

つまりスプレッドが二重に掛かってきてしまうのです。

もし両建てではなく、清算していれば、

このスプレッドの二重コストは避けられます。

手数料、証拠金の二重負担

「手数料及び証拠金を二重に負担すること」とは?

手数料を取っているFX会社はほとんどないので手数料については気にする必要はないでしょう。

証拠金が二重とは、先程も出てきましたが、両建てせずに清算したらどうなるかとの比較で考えてください。

例えばドル円の買いポジションを3ロット持っていたとします。

両建てで売りの2ロットを同時に持ちました。

すると必要な証拠金額は3ロット分必要となります。

一方、もし売りの2ロットの注文で買いポジションを清算していたとしたら?

必要な証拠金額は1ロットだけに減るのです。

なので、両建てをすることによって必要となる証拠金額が増えます(=ロスカットまでの距離が近くなります)

スワップポイントにも差が出てくる

最後に「支払いのスワップポイントと受取りのスワップポイントの差を負担すること」。

ほとんどの対円の通貨ペアにおいて買いポジションだとスワップポイントが貰え、売りポジションでは払わなくてはなりません。

先程の買いポジション3ロットに対して、売りを2ロットぶつけた場合を想定します。

両建ての場合は、買いで3ロット分のスワップポイントをもらえますが、

売りで2ロットの支払いをしなくてはなりません。

ポジションを清算して買いの1ロットになっている場合は、

1ロット分のスワップポイントがもらえます。

スワップポイントはくりっく365など一部の例外を除いて、

もらえるものよりも支払いのものが大きくなっています

(ちなみにここもFX会社の収益源です)

つまりもらえるスワップポイントは、

両建て:買い3ロット&売り2ロット<清算:買い1ロット

ということになります。

ここでも微妙に損していくのです。

このように両建てにはデメリットがいくつかあります。

インターバンクのディーラーの中には両建てという概念はありません。

しかし、なぜ日本のFX会社には両建て機能が盛り込まれているのか、

それについては次回の時期で考察したいと思います。

当ブログはSBI FXトレード押し。このバナーからの口座開設で当ブログのサーバー費用がまかなわれます。

是非よろしくお願いします。

この記事が参考になったなぁと思われましたら、応援クリック2連発お願いいたします。いつもありがとうございます。

にほんブログ村 為替ブログへ 


関連記事

コメント

    • サンテ
    • 2013年 4月 15日

    まれに逆行したポジションを救うためにあえて両建てをして、上手い具合に含み損を少なくしながらプラスに持って行く人がいますけどね。ほんの一握りですけど。

    基本的には両建てしない方がいいですけど、何の工夫も無かったら損切り貧乏になる人も多いですからね。

      • cellboard
      • 2013年 4月 16日

      サンテ様

      両建ては初心者にとっては損失と向かい合えなくなってしまうので、
      麻薬のようなものかなと思っています。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

2014.9.15

GMOクリック証券の外為オプションをおすすめする4つの理由

バイナリーオプションが日本に入ってきたのは2009年。それ以降、日本でも取扱業者が増えてきましたし、残念なことに金融庁の手の届かない海外のバ…

ブログランキング参加中!

にほんブログ村 為替ブログ 為替日記へ

執筆者紹介

 大学卒業後、投信会社、銀行で為替・金利トレーディングを歴任。

2005年末にFX会社に移り、日本初のバイナリーオプションの導入に携わる。その他、カバー取引、お客様窓口、取引システムの営業、経営戦略、マーケティングなど様々な業務にあたる。雑誌取材やセミナー講師などの経験も多数。

こちらのRSSボタンを押すと購読できます

follow us in feedly
ページ上部へ戻る