大口トレーダーに対するディーラーチェックは実在するのか?


ブログをご覧になっている方から質問を頂きました。いただいた質問の内容は、FX会社ごとの大きいサイズの取引をした際の約定スピードについてです。

皆さんは大口取引をした際に約定スピードが急に落ちたという経験をしたことありますか?本当にディーラーチェックは存在するのでしょうか?

はい、ディーラーチェックは存在・・・していました。法律的観点では微妙なところかもしれませんが・・・。

FXオンラインジャパンに勤めていた頃、よく覚えている大口トレーダーに、豪ドル円(AUDJPY)を500万豪ドル単位で取引する方がいました。通常の時間帯であれば別にディーラーチェックする必要はなかったのですが、問題になったのは取引が飛んでくる時間帯。外国為替市場の取引が最も薄くなるその時間帯は、ほかのFX会社はメンテナンス、もしくはスプレッドを広げる時間帯・・・それは日本時間の朝6時前後でした。

まさにその時間に、豪ドル円の取引が800万豪ドルくらい飛んできたことがありました。彼の場合、だいたい15分くらいで反対売買をして取引を終了させるのです。こちらは急いでインターバンクでカバーしようとするのですが、その時間帯にカバーできるのは一社当たり100-200万豪ドルくらいが精一杯。誰も取引していない時間帯にそんな大きなサイズを受けきれないのです。

まとめてカバーしようとすると、相当レートを悪くしないとできない・・・といっている間に反対売買が飛んできてしまうのです。

FX会社はカバーができないと、お客さんと利益相反が発生します。つまりお客さんの儲けはFX会社の損、お客さんの損はFX会社の利益になります。このお客さんの取引を受けていると、カバーできない状態になってしまうのは明らかだったので、やむを得ずディーラーチェックを掛けたのです。

似たようなケースはほかにも発生する可能性があります。例えば、500万ドルを15秒で売買する超スキャルピングとか・・・このような取引はNDDモデルでない限り、絶対にカバーが遅れてしまいます。ディーラーチェックかけるようになると思います。

この大口取引のディーラーチェックについてですが、他の会社で存在しているかどうかは分かりません。ただ、約定までの時間が急に10秒以上掛かるようになったら、ちょっと怪しんだ方がいいかも。是非、情報をお寄せください。

ディーラーチェックを避けるためにできる自衛策については次回の記事で書きたいと思います。乞うご期待。


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執筆者紹介

 大学卒業後、投信会社、銀行で為替・金利トレーディングを歴任。

2005年末にFX会社に移り、日本初のバイナリーオプションの導入に携わる。その他、カバー取引、お客様窓口、取引システムの営業、経営戦略、マーケティングなど様々な業務にあたる。雑誌取材やセミナー講師などの経験も多数。

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