ドル円100円乗せと「怪しい値動き」


いやー、ようやく100円乗せてきましたね。昨日の夜中に気付いたら、ようやく大台へ。このブログでは相場観は書いていませんが、一応、100円越えでストップ買いを出しておくというのは正解でしたね。

しかし、それより当ブログが取り上げるにふさわしい話題があります。それは「FXの怪しい値動き

本日の日経新聞電子版で、編集委員の清水さんのFXの「怪しい値動き」に初の規制 6月にも策定へという記事が掲載されています。

a社とb社が示す価格をみると、表面的なスプレッドではa社の方がコスト安だ。仮に、a社では買値と売値が利用者にとって不利な方向に0.5銭ずつ滑ってしまったとする。そうすると、実際のスプレッドは1.5銭に拡大し、b社の方がコスト安になってしまうのだ。これでは表面的な表示価格は信用できなくなる。

これ、広告掲載上のスプレッド通りに実際は約定しないのではないかという問題提起です。

私が勤めていたFXオンライン・ジャパン(現IG証券)では、2008年くらいから「リアルスプレッド」というコンセプトを打ち出して、同じ問題を取り上げていました。

要は狭いスプレッドを提示しているところは、約定率が低く、「滑る」または「約定拒否」によって、実際、取引できるスプレッドは広いんだよねという考え方です。

矢野経済研究所の約定率調査のグラフが引用されていましたが、当初の調査はFXオンラインが矢野経済研究所にお願いしたものがスタートでした。2年目はマネーパートナーズさんと折半して調査してもらいました。

何故、FXオンラインがこの問題を取り上げたかというと、IGグループの本拠地であるイギリスの当局の規制の精神として、

Treat Client Fairly (TCF)

顧客を公平に取り扱いなさい

というものがありました。

その精神をIGが形にした一例が、マーケット注文の有利な方向へのスリッページです。
当時、マーケット注文が有利に滑る例はあまり聞いたことがありませんでした。しかしIGの取引システムでは何十銭でも有利に約定する「プライス最適化」という機能が備えられてきました。分かりにくい仕組みなので、あまり大々的には説明していませんでしたが、当時にしてはすごく画期的なシステムでした。

先程の記事によると、

現在、FX業界などの自主規制団体、金融先物取引業協会内で自主規制ルール作りが進んでいる。最大のポイントは「対称性の確保」。価格の「滑り」自体はやむを得ないものとして容認するものの、投資家にとって不利なものばかりが発生する「非対称」な状況は認めないことを原則とする方向だ。不利なものと有利なものがほぼ同じ程度に発生するような「対称性」を重視するわけだ。

ということは、TCFの精神そのままだと思います。この流れは投資家にとって望ましい方向になります。私としてもこの流れを応援していきたいと思います。

IG証券はグローバル企業なので、日本の規制の先を行っています。まずは口座開設しておきましょう。


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コメント

    • サンテ
    • 2013年 5月 10日

    対称性は必要だと思います。

      • cellboard
      • 2013年 5月 13日

      サンテ様

      業者にとっては色々負担ですが、
      投資家にとってはいい方向だと思います。

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執筆者紹介

 大学卒業後、投信会社、銀行で為替・金利トレーディングを歴任。

2005年末にFX会社に移り、日本初のバイナリーオプションの導入に携わる。その他、カバー取引、お客様窓口、取引システムの営業、経営戦略、マーケティングなど様々な業務にあたる。雑誌取材やセミナー講師などの経験も多数。

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